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九年母関係入賞句紹介※二月号より

◇  第六十八回西脇市俳句大会入選句 佳作     盆棚の茣蓙の匂へる仏間かな 加藤かつゑ     鮎狙ふ青鷺岩と同化しぬ 小谷さよ子 ◇第二十九回摩耶山俳句大会 摩耶山大賞     秋の蝶風小刻みに磴登る 中谷明子 NHK神戸放送局賞     鷹渡る空全開にして真青 塩見成子 摩耶山観光文化協会賞     雨音を大袈裟にして朴落葉 岩城久美 ※入賞句のみ。全入選句は九年母二月号に掲載しています。 ◇第五十二回田辺俳句大会 連盟賞     京の香をひとあふぎして買ふ扇 山本容子 選者特選賞 松本武千代選     レース地のカーテン洗ひ立ての風 樫本正巳     鷺草の掴みあげたる草の風 市田みさき 入選 小杉伸一路選     闇つづる草書や恋の蛍の火 樫本正巳     電子辞書もう手放せぬ文化の日 同     京の香をひとあふぎして買ふ扇 山本容子     蹴飛ばして又掛け直し夏蒲団 浅里耕風     幼くして逝きし仏へ柏餅 加藤榮子     青空を奪ひ合ひして夕立雲 樫本正巳     朝蟬の勤行に今日始まりぬ 同 茨木和生選     向日葵を遠まきにして憩ひけり 初山紀子     継続は力と仰ぐ雲の峰 福角美惠子     鶴を折り深く祈りて八月尽 山本容子     うたかたの一夜の烏瓜の花 市田みさき 徳田千鶴子選     納屋の奥味噌壺座る亡母の味 桑原康弘     白桃のくるりと水に銀弾く 山本容子     うたた寝の妻の白髪秋の夜 浅里耕風 堀本裕樹選     干し傘の花柄に来る梅雨の蝶 樫本正巳     父祖の地の露幾万の綺羅放つ 山本容子     香水の名をすらすらと転校生 作田岳雄     忘却も供養とさらり盆の僧 樫本正巳 桐本美惠...

ブラジル「朝蔭」誌二〇二一年「第四十三回念腹忌」入選句

佐藤寿和選 特選句 (九年母誌友)     諷詠の絆は今も念腹忌 池田雅かず     誇らしきやまとの心念腹忌 平敦子     ミレーの絵偲びつ畑に種を蒔く 橋本文男     麗かや天地も風もワルツ舞ふ 大島浩子     うららかや電話の母の里訛 齊木富子     春眠の夢に吟行欲しいまま 戸田みつよ     種蒔いて豊穣の明日確かにす 山之口倫子 (ブラジル誌友 )     師系ある事を誇りに念腹忌 サンパウロ 小斎棹子  念腹忌歩めど険しホ句の道 サンパウロ 田中美智子     念腹忌根付く遺産のゆるぎなく グァタパラ 脇山千寿子     外出を控へる通知木の芽吹時 サンパウロ 田幹夫     揺るぎなき自然の摂理木の芽吹く モヂ ダス クルーゼス 村上士郎     先のこと自然にゆだね種を蒔く スザノ福博 古賀マリア     極楽と現の狭間春眠す コロニア・ピニャール 織田真由美 同入選句 (九年母誌友)     麗かや異国の空の真青なる 宮下美智子     種を蒔く曲りたる腰さらに曲げ 島崎すずらん     一筋の畝に指先種を蒔く 上田治子     返信はにこにこマーク旅うらら 小柴智子     柔き土に心に種を蒔く 光山惠子     開拓の村包みゆく木の芽雨 猪谷信子     宮鳩に大空のあり木の芽晴 三木葛生     句の種は大地に育ち念腹忌 髙野さち     種を蒔く瑞穂の国のよき日和 小田美恵子     古代より今に受け継ぎ種を蒔く 大谷千秋     木々芽吹き心弾める庭仕事 今地千鶴子     拳あげマラソンゴール木の芽晴 渡辺しま子     父祖たちの開きたる土地種を蒔く 武本敬子     念腹忌長き絆を守る異国 白井...